「挑戦と革新」をキーワードに―イノベーティブ・ソリューションズの10年

ITの活用で「人口減少社会に対応した生産性の向上」に取り組むイノベーティブ・ソリューションズ。当社では、製造・物流・ITのプロフェッショナルたちが活躍しています。
今回は取締役 木下へのインタビュー。 創業メンバーの1人である木下が語る、 イノベーティブ・ソリューションズの強みとは―――
2024年6月で10周年を迎えるイノベーティブ・ソリューションズ独自の強み、 更なる発展に向けた構想・ビジョンを語ってもらいました。
 

―――自己紹介をお願いします。

取締役 木下雅幸(きのした まさゆき)と申します。 創業メンバーの1人として取締役を務める傍らコンサルティング本部の本部長も兼任しており、採用・営業などのビジネスマネジメントにも携わっています。

―――創業前はどのようなキャリアを歩んできたのでしょうか?

大阪生まれ、大阪育ち。 16歳の高校生からオーストラリアに留学し、そのままオーストラリアの大学を卒業しました。
一時就職活動のために帰国しましたが、当時の日本は就職氷河期。どこも内定にまで至らなかったこともあり、再度オーストラリアに戻り、ツアーガイドや日系航空会社で旅客機の貨物搭載スペース(ベリースペース)を販売する営業などの仕事に従事していました。 ただ、この仕事も日本とシドニーを結ぶ便が欠便になり解雇されてしまうことに…。
次に就職した先は、日本の大手フォワーダー企業です。ご縁があり、営業職として採用されました。さらにその時、たまたまシステム改修のプロジェクトが動き出し、私も要員の1人としてプロジェクトに参加することになりました。その時に初めてITに興味・関心を持ち始めましたね。
ただ、当時のオーストラリアののんびりとした働き方がどうも性に合わず…。 バリバリ仕事に邁進する働き方のほうが性に合っていると感じ、駐在員として再度海外に進出するべく、30歳で再度日本に帰国。 IT分野に興味を抱き始めていたことから英語と物流という2つの強みを軸に転職活動に取り組み、サプライチェーンソリューションを提供する米系企業に就職致しました。
入社当初は翻訳や通訳などの業務が中心でしたが、少しずつプリセールスのような業務も任せてもらえるようになり、最終的にはブリセールス兼プロジェクトマネージャーの役割を担うようにもなりました。

―――様々な経験を経て、現在の根幹となる仕事に就いたのですね!

その後、どのような経緯があり、創業まで至ったのでしょうか。 2004年から在籍していた会社が2008年のリーマンショックによる影響を大きく受け、退職せざる得ない状況に。 その時に、現在イノベーティブ・ソリューションズの代表である細江から声が掛かり、当時細江が社長していた中国オフショア会社に転職。オフショア会社からソリューションカンパニーへの発展を目指して日本と中国を往復するような生活を2~3年ほど送っていました。その後同社が大手SIerに売却されることになり、伴い私も大手SIerの子会社に籍を移すことに。ただ移籍先での社風が性に合わず、独立を選択しました。 1年ほど個人事業主を経験する中で、会社設立の話が具体化し、2014年に細江・横井と共に株式会社イノベーティブ・ソリューションズを立ち上げるに至りました。

―――イノベーティブ・ソリューションズ創業時から「GeneXusを用いた開発やパッケージ導入支援」「業務プロセスコンサルティング」の両輪でスタートしたのでしょうか。

創業当初は3人ともそれぞれお客様を抱えていたこともあり、私も自身のお客様に対し業務コンサルティングとパッケージ導入の支援を提供していました。 ただ、サービスを提供する中でシステム開発のニーズが生まれた時、横井に相談し開発部署に繋げる。もちろん反対に横井の抱えるお客様が「どのようなシステムを作りたいか具体化できない」などの課題に直面した時、それが物流系のニーズであれば木下、製造系のニーズであれば細江の知見が活かされる。 創業当初こそはそれぞれ独立したサービスでしたが、今では双方の強みが循環し、プロセスコンサルティング力とシステム開発力を融合したサービスをご提供できるようになりました。
 

―――多くのお客様から選ばれている理由は、プロセスコンサルティングとシステム開発を融合した複合的なサービス提供を可能にしているからでしょうか。

そうですね。 やはりコンサルティングを入口に、検証プロセスから本開発、さらには実際の活用や運用のサポートまで一貫支援できる点は、当社の強みの一つです。 また各ソリューションに精通したメンバーがいることも、他社にはない当社の魅力。私自身社員としても長年在籍したマンハッタン・アソシエイツ社の製品知識を強みとしており、同社製のソリューションを導入するとなると、木下の名前を挙げてくださるケースもあります。 またGeneXusとなると横井の名が挙がります。このようにバイネームで名が挙がることも、お客様に選ばれる理由だと思いますね。

―――では、堅調な事業成長を実現している背景には、どのような要因があるとお考えでしょうか。

私たちの一番の得意領域は、プリセールスです。 1つの課題を解決に導いたからといって、そこでお客様との関係が終わるわけではありません。 また次に、新しい価値を生むポイントがあるはずです。今となっては、次なる価値・ビジョンをDXロードマップとしてお客様に示せるようになっていることもあり、長くお付き合いさせて頂くお客様増えてきました。 そういった面が事業成長においても基盤となり、組織としても1歩ずつ大きくなってきているのだと思います。

―――ありがとうございます。 続いて、イノベーティブ・ソリューションズが抱える現状の課題を教えてください。

創業時も今も大きな課題と捉えていることは、事業と人材の需要と供給のバランスですね。
閑散期には人手が余り、繁忙期になると人手が不足します。 当然人手が余ると利益率が低下します。反対に、人手不足に陥るとお客様からのご要望に対して十分な体制を取り切れないケースも発生します。当然事業の継続性という面でも大きなリスクになってしまうため、どのように乗り越えていくかという課題に対しては、一番頭を悩ませているところです。
このようにプロジェクトベースの事業を展開していると、どうしてもお客様のプロジェクト依存になってしまいます。現状の課題解決に向けては、SaaS(Software as a Service)のような継続課金型のビジネスモデルを実現していきたいと考えています。 自分たちのオリジナルパッケージを以って、SaaSのようなビジネスモデルを実現できれば、お客様のプロジェクトへの依存度を抑制した形で事業運営を叶えられるのではないか、と思い描いています。

―――今後イノベーティブ・ソリューションズでやってみたいこと、実現したいことをお聞かせください。

現在は、地域の少年サッカーのコーチを務めたり、自治会の会長を担ったり。 いずれは、市議に立候補したり、海外で新しい事業を始めてみたり…など、様々なビジョンを持っています。 個人的にはやりたいことが色々と溢れ、寝ている暇なんて無いくらいなんですよね(笑)
ただ、『イノベーティブ・ソリューションズで成し遂げたいこと』に焦点を当てると、海外進出とオリジナルパッケージでSaaSビジネスを実現すること。この2点になるのかなと。
特にSaaSビジネスの向かう先は、必ずしも日本市場ではないと考えています。 多くの日本企業が苦しんでいる課題を解決に導くITソリューションがあれば、いずれ他の国でもニーズが出てくるでしょう。私たちのオリジナルパッケージを以って海外でSaaSビジネスを展開することは、常に思い描いている次なる挑戦ですね。

―――イノベーティブ・ソリューションズでは、どのような方が活躍できると思いますか?

重視している素養は3つあります。 まず1つ目は、『挑戦心』。 特にコンサルティング事業では、多様なツール・ソリューションを組み合わせながらお客様に価値を提供していきます。そのため、常に新しいスキルや知識を習得していかなければなりません。 当然、新しいことへの挑戦が苦手な方には、苦痛に感じられてしまうでしょう。 やはり新しいことに挑戦する気概は必要になってくると思いますね。
ただ一方で、真面目に取り組んでいてもなかなか続かないものです。 だからこそ『遊び心』も不可欠なのかなと。 遊び心があれば、誰もが思い付かないような新しい価値を生み出すこともできるでしょう。
そして土台は『誠実性』です。 「この人と一緒に仕事したい」という人が集まる会社にしていきたいという思いを持つからこそ、誠実性は1番大事にしていきたいですね。
 

―――『イノベーティブ・ソリューションズ』を一言で表すと、どのような言葉で表現しますか?

“Innovative”です。 当社を創業するにあたって社名を決める際、「Innovativeという言葉を使いたい」と提案しました。社名に“Innovative”という言葉の起用を提案するほど、『常に色々な面で革新的でありたい』と強く思っています。

―――最後に、イノベーティブ・ソリューションズに興味を持っている方にメッセージをお願いします!

まだ発展途上の小さな会社ではありますが、挑戦心を持ち、挑戦を楽しめる方であれば、充実したキャリア形成を叶える環境を提供できると自負しています。 ぜひ一緒に成長していきましょう。 “革新的であり続けたい”という思いを共にできる方からの参加をお待ちしています。