「GeneXusを活用した未来志向のIT戦略」イノベーティブ・ソリューションズの横井利和CTOへのインサイト

ITの活用で「人口減少社会に対応した生産性の向上」に取り組むイノベーティブ・ソリューションズ。当社では、製造・物流・ITのプロフェッショナルたちが活躍しています。
今回は取締役 横井へのインタビュー。
イノベーティブ・ソリューションズの事業の根幹となるGeneXusには、
どのような魅力・強みがあるのか―――。
GeneXusの魅力・強みについて聞くと共に、
GeneXus開発に携わることで得られる価値について語って頂きました。
 

―――自己紹介をお願いします。

取締役 横井 利和(よこい としかず)と申します。
現在は、イノベーティブ・ソリューションズのCTOとして、営業やコンサルティング、プロジェクトのマネジメントなど、様々な業務に関わっています。

―――創業前は、どのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか?

元々はソフトハウス企業に所属しており、長年開発に携わっていました。
当社の代表取締役である細江と出会ったのは、2001年頃。ECパッケージを手掛けるベンチャー企業で開発部長を務めている時に細江が役員としてジョインしたことがきっかけです。もう1人の取締役である木下も、同じ会社で出会いました。
ただその時は、すぐ創業という話には至らず、私自身も35歳の時にITコンサルタントとして独立しました。その後、2006年にローコード開発ツールGeneXus(ジェネクサス)に出会いました。

―――横井さんは、なぜGeneXusに興味を持ったのでしょうか?

GeneXusを知ったきっかけは、知り合いのコンサルタントからの紹介でした。
「GeneXusを使用すると要件定義のシミュレーションができる」と。
当時の開発現場では、いかに精緻に要件定義をしたとしても、顧客が受け入れをする時になって初めて自分が必要なものが何かわかり「これではない」となったり、開発に半年や1年もの月日を費やすと、開発が完了した頃にはお客様の状況にも変化が生じてしまい、要望にマッチしないシステムが出来上がってしまうという課題がありました。そのため、プロジェクトが失敗に終わってしまうケースも珍しくありませんでした。
その点、GeneXusであれば、お客様と打ち合わせをしている最中にプロトタイプを作成できます。要件定義からリリースまでの時間を大幅に短縮できる他、お客様は要件や設計を検討する段階で実際に画面を確認しながら仕様をイメージできるため、双方の認識祖語防止にも寄与します。
GeneXusの技術を実際に見た時、これまでの開発現場で問題視されてきた課題を解決してくれるツールになるのではないかと思い、GeneXusを用いた開発に取り組むようになりました。

―――GeneXusならではの魅力・強みはどこにあるとお考えでしょうか?

GeneXus はソースコード自動生成型の開発ツールでマルチプラットフォーム対応のため、ジェネレーターを切り替えるだけで異なるデバイス・OSにも展開可能です。他のローコード開発ツールは、固定された環境でしか作動できないものが大半ですが、GeneXusはどんな環境でも適応できます。
開発工数や期間を大幅に削減できることはもちろん、1度開発したシステムを長く使い続けられる点もGeneXusの大きな魅力と言えるでしょう。これまでは5年や10年に1回ハードウェアをリプレースすると、ミドルウェアやアプリケーションまで全て作り替えなければなりませんでした。当然、掛かるコストも莫大になってしまいます。
その点GeneXusであれば、再構築をする必要がなくなるため、コストを最小限に留められます。またアプリケーションや蓄積したデータを長く維持し続けられる点もGeneXusの利点であり、過去のソフトウエア資産を生かし続けることができます。
 

―――GeneXusを用いたプロジェクト事例を教えてください。 また、GeneXus開発によって、どのような成果がありましたか?

最近では、りそなホールディングス様が店舗窓口業務で使用しているシステムの再構築にGeneXusを用い、GeneXus導入に向けた準備や教育、さらには計画立案など様々な面からサポートさせて頂きました。
プロジェクトとしては、スクラッチ開発と比較し、大幅な期間短縮・コスト削減を実現。なおかつ少ない障害でシステム実装を成功に導くことができ、1つの成功事例として高く評価頂きました。

―――ありがとうございます。一方で、エンジニアはGeneXus開発に関わることで、どのような恩恵を得られるのでしょうか?

GeneXusは、自動生成型の開発ツールです。従来のウォーターフォール開発と比較し、開発者はよりお客様とのコミュニケーションや設計、要件定義などの上流工程に関わる機会がぐっと増えます。
従来の開発と比較して上流工程に近い経験を多分に積めるようになるため、自ずとスキルアップが叶い、エンジニアとしての価値も押し高めてくれるでしょう。

―――イノベーティブ・ソリューションズに入社する方は、GeneXus開発経験者が多いのでしょうか?

当社に入社される方の多くがGeneXus開発未経験です。
私たちとしてもGeneXus開発未経験を前提に迎え入れているため、GeneXusを用いた開発経験を持たなくても心配する必要はありません。当社では、自主形式で学べるカリキュラムを用意しており、入社後は一定期間、知識習得に励んで頂きます。
さらにGeneXus上級エンジニアからスキルを学べる環境もあるため、実際の案件に携わりながらOJT形式でスキルの習得を目指して頂きます。
私自身GeneXusにおいては日本一の技術者を自負しています。また私に限らず、当社にはGeneXusの知識を有するエンジニアがたくさん在籍しています。
さらにイノベーティブ・ソリューションズにはGeneXusに関するナレッジがたくさん蓄積されているため、向上心を持つ人であれば、貪欲に知識を会得できるでしょう。
 

―――今後の市場変化に伴い、エンジニアの役割やエンジニアに求められるもの、さらにはローコード開発ツールの需要は、どう変わっていくと思いますか?

エンジニアの人手不足は、避けられません。そのため従来のウォーターフォール開発やスクラッチ開発のような分業制での開発は、今後さらに確立が難しくなると考えています。
今後は「限りなく生産効率を高め、いかに少ない人数で開発を実現できるか」という点が1つのポイントになってくるでしょう。かつ、「よりお客様と近い位置で密にコミュニケーションを図りながら、いかに素早くモノづくりできるか」という点もより一層重視されるようになると思います。
GeneXusをはじめとするローコード開発ツールは、そんな市場やお客様のニーズにマッチしたツールです。もちろんエンジニアも考え方をシフトしながらツールを活用できる人材が求められてくるでしょう。

―――今後イノベーティブ・ソリューションズでやってみたいこと、実現したいことをお聞かせください。

内製化支援ビジネスをより拡大していきたいですね。
GeneXusの市場を広げるという点においても、やはりお客様自身が開発に携われるようになる必要があると考えています。しかし現状は、お客様に知識がない故にベンダーに丸投げするしかなく、言われたままに料金を支払う構図になっています。お客様に開発知識が備われば、ベンダーからの提案も精査でき、けん制が利くようにもなります。お客様とベンダーの関係も健全なものになるでしょう。
健全化を促すためにも内製化をうまく図ることが必要です。先のりそなホールディングス様の案件では確固たる実績を残し、高く評価頂くことができました。今後はより大きなビジネスとして展開していきたいですね。
また個人的には、社内の指導者も増やしていきたいと考えています。人に物事を教えるには、開発技術とは別のスキルが必要になります。指導者が増えない限りは、内製化支援のビジネスも拡大できません。
内製化支援・指導者育成の両輪を軸に、今後の発展を図っていきたいですね。

―――『イノベーティブ・ソリューションズ』を一言で表すと、どのような言葉で表現しますか?

「変わった会社」ですかね(笑)
経営陣3人も他の方とは違ったキャリアを歩んでおり、従業員も半分が外国籍のメンバーです。またGeneXusというツールを扱っている点も珍しいのかなと。
一般的に“普通”ではない角度からアプローチし、新しい考え方で取り組み、より良い未来を創るという観点は当社独自であり、他とは違う、魅力的な会社だと思います。

―――イノベーティブ・ソリューションズでは、どのような方が活躍できると思いますか?

“上昇志向”を持つ方ですね。
GeneXusに関する技術や知識は、私たちが伝えていくため、心配する必要はありません。私たちが持つスキル・ノウハウ・経験は、余すことなく分け与えていきたいと考えています。
ただ一方でそれには、「前向きに自分を高めていきたい」という思いが不可欠です。ぜひ、上昇志向を持つ方と互いに高め合っていきたいですね。

―――最後に、イノベーティブ・ソリューションズに興味を持っている方にメッセージをお願いします!

今の環境や状況から“変わりたい”“脱却したい”と思っている方がいらっしゃれば、イノベーティブ・ソリューションズのメンバーに加わって頂けたら嬉しいですね。
ぜひ、次の世代を目指す開発に共に取り組んで頂ける方からの参画をお待ちしています。